2017-05-11

発電後の不具合調査

太陽光発電システムの発電不具合とその確認方法についてまとめます。

発電量不具合があるときの検証方法は、IVカーブチェッカーやサーモグラフィーを使用した検査がよく知られていますが、現実的にはこうした機器で不具合を見つけるのは結構難しく、時間と費用がかかり、見つかった場合でも、全体からすると微々たる不具合であることが少なくありません。基本的には、発電への影響が大きく、発見が容易なことからチェックしていくのが費用対効果の視点から望ましいです。

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発電不具合の原因と原因特定方法

(※時間ごと比較、季節ごと比較等は遠隔監視システムのデータ比較)

1.影(近接影):時間ごと比較

2.山影:近隣他サイト比較、季節ごと比較

3.ブレーカー上げ忘れ:パワコン間比較(小型分散の場合)、現地確認、時間ごと比較(メンテ前後)

4.雑草伸びすぎ:時間ごと比較、現地確認

5.ホットスポット(汚れ、影):サーモグラフィ点検

6.ガラス割れ:現地目視

7.クラスター断線:サーモグラフィ点検(ゴムシート等使用)、ストリング間電圧比較(低圧向け)

8.ストリング内断線:電圧測定、パワコン間比較

9.パワコン停止:遠隔監視システム(アラート)

10.電圧抑制:近隣他サイト比較、時間ごと比較、季節ごと比較、パワコンの履歴チェック

11.遠隔監視システムの誤差:売電収入明細(または売電メーター)と遠隔監視システム数値の比較

12.バイパスダイオード不良(パネル個体不良に含む)

  (1)開放不良・・・ゴムシートとサーモグラフィ

  (2)短絡不良・・・パネル電圧測定

13.パネルのロット不良

  (1)近隣他サイト比較、パワコン間比較、季節ごと、年ごと比較、時間ごと比較  →異常なし

  (2)EL検査 ・・・・検査費用による

  (3)モジュールメーカーのフラッシュレポート(全数検査結果)確認

  (4)サンプルを抜き取り、TUV,JET等での第三者機関での検査

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データ比較の際に配慮すること

1.できるだけ天気の良い日で比較する(大原則)

 ※近隣のサイト間比較の場合は、月の晴天日ベスト3を選び比較する等

2.ピークカットがあるようなシステムの場合は、晴天日の低日射時間と昼間それぞれのデータで検証する

3.汚れの原因が気になる場合は、雨天日の前後の変化を考慮する

4.点検起因(※)が気になる場合は、点検日の前と後で比較する

  ※点検した後のブレーカー上げ忘れ、小型パワコンの蓋が点検後しっかりしまっていなかった等

5.近接影が気になる場合は、午前中と午後の発電量の変化を考慮する。(近隣他サイト比較またはエリア内パワコン間比較)

6.サイト間比較の場合は、できるだけ条件が近いサイトを選定する

 (方位、傾斜、山からの距離、近接影の有無、設置時期、機材のメーカー)

 

 

 

 

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