2018-10-24

ソーラーシェアリングを立面図としてみた場合2

 

営農型設備の遮光率を計算する場合、遮光率計算は次のようになる。

 

上空から見た太陽光パネルのエリア÷設備設置エリア(離隔を含めたエリア)*100

=遮光率

 

例えば、設備全体が100で、パネルのエリアが50であれば、遮光率は50%である。

この遮光率は営農型太陽光の許認可で求められる根拠資料の基準となる。

具体的にいうと、パネルの下でレタスを育てるとして、遮光率が50%の環境下で、周囲の農家のレタス収穫量と比較して80%の収穫量を得なければならないというのが許認可の基準となる。知見のある者の意見書の添付も求められるが、その際の見解も「レタスが50%の光環境で問題なく育つか」、ということを論じることになる。

 

しかし、この考え方には色々な問題があるため、実際の光環境と計算式とで大きな齟齬が生じる。具体的には下記のような問題がある。

 

1.この計算式では、太陽が真上にあるときの状況だけを問題にしているため、実際の作物が受ける光の量との大きな違いがある。例えば、この計算式では下記のような斜めから入る光が全く考慮されていない。

 

 

2.この計算式では、全体面積とパネル部分の面積の比率だけが問題されているため、全体の面積で光を受ける部分と遮光になる部分で大きなムラがでる。このことが全く考慮されていないため実際の作物育成状況との齟齬がでる。

 

例)例えば、下記の2つの遮光率は数値上全く同じになるが、土地の部分ごとの光環境は全く異なる。

 

 

 

 

また、この遮光率の考え方は、時間という考え方が全くない。実際に作物が受ける光の量(光量子量)は、パネルの下斜めからの光も考慮されるし、その際に受けた時間や強さも考慮される。遮光率だけを問題にした場合、こういった要素が無視される。

 

 

これらは全て、営農型太陽光の許認可方法と実際の作物育成状況との大きな違いを示す例である。

 

Page Top