2019-03-8

パワーコンディショナについて

 

弊社では主に500kw規模の高圧設備を中心に販売しているが、

パワーコンディショナは主にHuaweiの小型パワコンを採用している。

最近では、政治的な問題でお客さんから質問を受けることが多いが、今の所輸入禁止になるような動きもなく、

性能が一番良いと感じているため、ほとんど全部の案件でHuaweiを採用している。

 

パワコンの採用ポイントがどこにあるかというと主に下記のような点である。

1.過積載比率

2.価格

3.将来の調達安定性

4.変換効率

5.皮相電力

6.冷却機構

 

 

1.過積載比率について

過積載の経済性について多くのEPC、ユーザーや金融機関での理解が進んできたので、1.3~1.5位は通常に行うことが多い。場合によっては200%位の過積載をするようなケースもある。特に電力負担金が高額な場合、設備容量としてのAC容量を押さえることで、(負担金算定根拠によっては)負担金も大きく抑えることができる。

 

過積載行う基本的な意義は、パネル現実的な出力を考えたパワコンとパネルのギャップをつけることでシステムの経済性を上げることである。特に低圧では、50kw未満を維持することで、QBや保安管理義務を回避して多くのパネルを設置できるが、系統への接続可能性は低圧の方が圧倒的に高く、接続契約に要する期間も短いため、この効果は非常に大きい。また、高圧でも、次年度から500kw以上が入札対象になるため、入札に係らない区分で、低圧過積載と同じような考え方が進むだろう。

 

以上のような理由で、どれだけ過積載できるか、というのは単なる経済性にとどまらない意義がある。

どれだけ過積載できるかは、パワコンの仕様に依存する要素が非常に大きい。入力できる電圧・電流や、接続回路数によって制限されるためだ。ものによっては、1.2倍程度の過積載しかできないようなものもあり採用しにくい。

 

ちなみに、弊社で仕様しているPVSYSTだと、1.5倍位過積載すると過積載なしと比較しての年間損失は1%程度のことが多い。ただ、あくまで理論値なので実際にはもっと大きいケースも当然ありうる。基本的に日射の良い春の晴天日(特に昼)が多くなればなるほど過積載損失も多くなる。

 

2.価格

小型パワコンは最近海外製の小型パワコンの採用比率が高くなっているように感じている。ひと昔前は、TMEIC,日新電機、ABB,SMA等の大型を使用するケースもあった。当初はそこまで大きな違いはなかったが、最近は小型パワコンと大型パワコンの価格差が開いてきているため、大型パワコンは採用しにくい。

 

3.将来の調達安定性

小型パワコンは特に、故障したら取り換えるようなケースが多い(修理より交換のほうが手っ取り早い)ため、将来的に同じメーカーの同等品での交換が継続できることが望ましい。そのため、出来るだけ大きな企業の、(リスク回避のため)複数事業を持つようなメーカーが望ましい。ただ、大きな企業でも事業ごと切り売りすることは普通にありうるため、絶対的な保証はない。そのため、出来るだけ他メーカーでも取り換えが聞くようなものがリスク回避になる。

 

太陽光設備はパネルもパワコンも架台もそうだが、あまりにユニークなものを採用すると将来の再調達を考えた際に、リスクになってしまう。

4.変換効率

数年前のパワコンに比べ、現在のパワコンは98%位の非常に高い変換効率のものが多い。そのため、大きく差が出にくい。

 

5.皮相電力

電力会社からの指示で、力率指定があるが、力率80%台の指示があるとき、皮相電力(KVA)がどれだけ出力kwよりも多く出るかが、実際の発電能力を左右する。パワコンメーカーも皮相電力を重要なパワコンの仕様と考えるようになってきているので、KWに対してKVAが110%以上でるものも多い。逆にkwと同じKVAしか出せないものは採用しにくい。このようなケースだと、パワコンの台数を増やして、kwを調整し、KVAをユーザー側で多く出るようにしないと出力に影響がでるので、パワコン台数が増え、コストに影響してしまう。

 

6.冷却機構

大型パワコンの場合は、エアコンやファン冷却を行うが、小型の場合は、ファンを回して冷やすタイプか、自然放熱で冷やすタイプになる。自然放熱の場合は、冷却のための消費電力が少ないということよりも、駆動部分が少ないことによる故障率の低さやメンテナンス性の良さがメリットになる。ファンを使用する場合、ゴミやほこりが内部に入らないようにフィルターを使用するケースが多いが、フィルターの汚れを管理する必要が出てくるため、メンテの負担になってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

Page Top